休館日
夏川ゆう

休館日静けさ浴びる図書館の返却ポストは闇への入口

七夕の願い書かせるイベントで永遠よりも今の幸せ

長男が生まれた時に植えられた庭にある木は屋根より高い

窮屈な電車に揺られ会社へと向かう人々アリの大群

誰も皆神の子なのかどうなのか永遠を知る人の魂

旗のように風に揺られるセーターの重みは何処へ消えたのだろう


短歌 休館日 Copyright 夏川ゆう 2009-12-20 17:10:35
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