暗黒
Izm


感覚をすり減らしたことを悔やみ
できれば吐き捨てたいと
いらないものなら どうか土の中で眠っておくれよ

選びきれないほど溢れかえる世界と
失ったものを 天秤にかけて
揺らめく僕の心の中に真実が
一欠片でもあればいいと思うのだろう

底から見渡す景色は 人々の笑顔に溢れ
息をひそめながら その笑い声を消してしまいたくて
救いの手は優しすぎるから みつからないように
暗い暗い世界に潜んでいたくなった。


浮かび上がり見渡す世界に
君の姿がないかと目を凝らし見ても
そう、君もきっと沈んでいるのだろう。

また何処かで出会えた時 僕らは笑えるのだろうか
いつかの泣き合ったあの傷よりも深く傷ついた心を背負って

光を受け止められるのか?



自由詩 暗黒 Copyright Izm 2009-12-19 03:03:29
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