hope
三上あず

幾等泣いたら、
君を傷付けずに済むの?
夢のような言葉を吐いて、
ゆらゆらとたゆたう。

どれ程言葉を削ったら
君を泣かせずに済むの?
待って欲しいなんて云える筈無くて、
涙に溺れた。

其位全力で走れば、
君と並んだままで居られたの?
所謂其れは希望的観測で、
ゆっくりと減速した。


幾等言葉を尽くしても
君はもう見えないんだよ
置いてけぼりなのは私だけだ

独りにしないでなんて叫んだら
君は戻ってきてくれるの?
大丈夫
そんな事はしないから
殺したいのは違う人



(棄てないでって叫んでも)
(失望されて終わりでしょ?)
(でも、それでも君だけでも)


(見捨てないで)


自由詩 hope Copyright 三上あず 2009-12-16 23:14:14
notebook Home