生きるという詩。
aokage




果てしない空の彼方に、光を見た。
果てしない時の片隅に、安らぎを見た。
果てしない海の奥底に、宝石を見た。
果てしない大地の果てに、無を見出だした…。


きっと幸せだった。
きっと憧れていた。
あの空の彼方に、あの大地の果てに、
未来を、夢を見つけようとしていた。

あの頃の私はまぶしくて、
今思うと太陽みたい。
すぐ笑って、すぐ泣いて、
何にも疑わずに、只、幸せだった。


どんなに手を伸ばしても、
どんなに欲していても、
決して手に入らなかった絶望。
あの時私は、未来も、夢も、見失っていた…。




君の心はきっとガラス細工で、
飴で出来たワイングラスのように、
少しの力で壊れてしまう。
僕はそんな君の心を、
粉々にしてしまった。




とめどない波の中で、命を見た。
とめどない風の中で、息吹きを聞いた。
とめどない流れの中で、運命に会った。
とめどない命の中で、強さを知った。


ある時気付いた、人との出会いの大切さ。
ある時感じた、人との触れ合いの温かさ。
それはいつも幸せと言う訳にはいかないけれど、
確実に、自分の中に消化されてゆくモノだから、
どんな出会いも、受け入れようと思った。


いつだったか、私に暴言を吐いた人がいた。
その人は、別れの間際まで私の顔を見なかったけれど、
今思ってみると、逸らされたその横顔から、
後悔の念が、滲み出ていた。





遥かなる思い出の中、笑顔を見つけた。
遥かなる後悔の中、希望に出会った。
遥かなる言葉の中、真実を感じた。
遥かなる交流の中、愛を学んだ。


私は歩いて行くだろう。
只自分らしくある為に。
様々な出会いと別れを、繰り返してゆく為に。
今までの事も、これからの事も、
全部抱き締めて、歩いてゆく。




だから、あまり悩まないで。
全ての出会いは、人を大きくさせるモノだから。
全ては受け入れるべき事柄で、
自分の過失に気付く事に意味があるのだから。


私は、元気でやっています。
あなたもどうか、お元気で…。






自由詩 生きるという詩。 Copyright aokage 2009-12-15 23:58:14
notebook Home 戻る