クリスマスの精霊
セイント・ニコラスへ、

へいぼんな親の　
どこにでもある　
ありふれた願い

今年もまた、
クリスマスをいわえることに
感謝しながら

誰もが請う、だから
あたしも　そう
どれも　胸にうまっていた
口にせずにいた
想い　

言葉にしたばかりに
ふと　消えてしまいそうで
それがこわくて

いつも　あんたたちの
そばにいるからね
子ども達の　幸せな顔をみるため、

苦しみに涙をながさないように　

病気にわずらわされず
悩みをひとりのものにしないで、
それを　分かち合えるように

争いを手段にえらばず
人の心の痛みが　分かるように

弱いからと
蔑すみ、蔑まれることのないように

愛する人が
うつむき　知らぬ間に
つらい思いを　していないように、
それを隠したり
しませんように、

きびしい世だから　なおさら
糧をえることが
できるように　

みなで笑える、そんな世界が　くるように
どこにいても、誰にだって
いつまでも

心の中に
クリスマスのあかりが
いつまでも　ともり
変わらずに
消えずに
ありますように

ありふれた
願い　で
あっても
この願いが　いつかほんとうに
かないますように