切り取られた昨日
朧月

何が正しいかを
証明する旅を終えて
残るものは自分の
欲しかったものだろうか

今を生きることは
だれかを利用することで
それを人々は
支え合うと綺麗にうたう

私の手はだれかの
想いを握りしめる
強すぎて 息できないぐらい
握りしめる

あける今日は昨日の
延長線上にあるのに
切り捨て完了された
今という真っさらな時間

願い事をしよう
もうだれも泣かないようにと
失う涙は真実を語れない
そして言葉は重荷を背負う


自由詩 切り取られた昨日 Copyright 朧月 2009-12-12 09:33:23
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