私は私にかえる
朧月
私は私にあって
昨日と変わらない私に出会い
いくつもに分れそして融合する
認めない私もよい私も
私に溶け合って全てを赦し
私というひとつの一人になる
私の窓に
新しい言葉 新しい命
夢 それらのものを温かく運ぶ
人 空気 気持ち
私は確かに一人でなく
見つめられ見られ触れられ
私の広げた十本の指は
柔らかくそれらを追い求める
愛を
与え 与えられ 支え 支えられ
愛とは
命そのものであり
どんな命も
等しく尊いものであるなら
あ という言葉が初めてうまれた瞬間から
人は愛を
どれだけ懸命に求めて 育んできたかを
知ることで 私は 私たちは
何度でも生きなおすことができると知ろう
どんなあなたも
そして 私もいてよいのです
そして 私の中の私はまた 私にかえる