機関銃を抱いて
あぐり

自分は間違っちゃいないんだと
そんなことを言うのは難しくて
そういう感覚の儘
腕の傷は消えないな
わたしの肌の下に埋まった青い言葉たちが
解読出来るほどに器用じゃない頭で
恋してる、世界中を見渡しながら

組みやすいのは
愚直な積木だったから
高く屹立するわたしの哀しみの武器は今日も泣き叫ぶよ
風にのったら
きみの耳を裂くんだ甘く痛ましく
隙間に蹲った臆病な弾丸を
空へ還してあげます
わたしはきみの味方でいたい
きみは間違っちゃいないんだと
何度だって撃ち込んでみせるから
お揃いの傷を暗号にして海に流そう
かんたんな嘘を囁いてほしい

あいしてる
あいしてる


揺らしている目蓋裏の世界に
明日もハロー
溺れている咽の奥のわたしに
今日もさよなら




自由詩 機関銃を抱いて Copyright あぐり 2009-12-03 23:46:54
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