物忘れ
雨流れ。

忘れ物
あそこに置いて来た
あれが無くちゃ
鼓動は止まってしまうのに

刺された傷はとても疼く


今日僕は
血を流して倒れてしまいそうな
ただそんな気持ちでした

遺失物の管理者は
とても横柄に
要らないものだから無くしたんだ
そう呟いてる

そうかもな  そうだよな
それでもどっかが傷んだ気がする

空っぽの宝箱に
今度は誰が入れてくれるのかな
温かいモノを

錯乱してる様な頭で
僕はその事について話す事をやめた
僕であるために

哀しみは声を引き千切る


自由詩 物忘れ Copyright 雨流れ。 2009-11-29 21:32:41
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