鳥の飛ぶ
銀のピアスをもらったよ


こいつったら　ときどき
姿をかえるから
翼を広げてとびまわる


だから、耳をひっぱったりして、
やんちゃな赤ちゃんみたい　
でも、ありがとう
ちゃんと
きみの声を
耳に　さえずることも忘れない
伝えてくれる、まっすぐな想い


まぶしくて、
光りをあつめて羽ばたくから　あたしも
天使みたいに足がすこしばかり　
宙に浮いたり、


でも、ほんとうは
ここだけの話し　ざんねんだけどね
このピアスは
あたしに似合わないんだ
これが似合う子が好きなのでしょ
だったら、あたしは違うって、ざんこく…



可愛いピアスのおんなの子に、
どうしたってなれなくて
あたしはいつも天邪鬼　だから、
きみの鳥に意地悪する、
わざとあわない服をえらんだり、
高いヒールの靴をはいたりね
そんなとき、鳥が怒ってたって
知らん顔
　

だけど、
きみの期待だったら
そう思うと、
あたしの気持ちはどんどんと　縮小されて
小さくなって
　

小さくなって

　　　　　　　（みえなくなって）

ピアスの涙が、
銀のつめたさで

流れて

くるの