悲しき雪
乱太郎


私の悲しみが
雪となって落ちてきた
ひらひらと
黒い髪に休むように
静かに
手のひらの温もりに迷い込むように

いつまでも
止まない
白い悲しみ
どこまでも
染めていく

でも

これほど泣いていない
悲しんでいない

きっと
これは
世界のどこかの悲しみ


自由詩 悲しき雪 Copyright 乱太郎 2009-11-25 14:07:23
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