思い出
吉岡ペペロ

きみの言葉を聴いていなかった

ぼくによろめいたきみの寂しさを

聴いていなかったからごめん

サイゼリヤの駐車場で

ホテルにいくまでの時間を過ごした

きみはお父さんのことや

おばあちゃんのことや

会社のことや

ぼくや恋人のことで忙しかった

ぼくには力がなかったね

したらいけない二人だった

もっとながく

もっとゆっくりと

なにも答えなどださずに



そしたらこんなに思い出さなかった


自由詩 思い出 Copyright 吉岡ペペロ 2009-11-24 15:40:42
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