俺の手紙
TASKE



言葉、言葉、言葉の大切さに、
もっと早く気付いてたら、俺の人生も変わってたかも知れない。

11月27日、夕方5時10分…まだ10歳だった俺は何も知らぬまま、殺人未遂同然の交通事故に遭った。

その後、何も知らぬまま茅ヶ崎のヤラセ病院の病棟の個室で目覚めてから、未解決事件のせいで散々、事故に遭わせた相手を含む加害者組織に長年人生無駄にされ続けてきたたけど、あの日からもうすぐ24年目を迎えるのか…。

血縁と宗教、汚職、賄賂、個人的な所から大きな枠へと絡ませたような芸能界絡みの事件を解決しようなんざ、夢のまた夢だった。

正義は負ける。

そんな中、ただただ絶望に浸り続けながらも、よく此処まで生きて来れたなと我ながら感心してる。

言葉がなければ可能性はない…俺は日頃から口下手だから、本格的に朗読詩人を始めたんだろ?

だけど、あー言えばこう言ったで殺される危険性が常に伴ってたから、怖くてなかなか筋を通せなかった。

命の方が大切だから臆病者で構わないけど、あの時、もっとハッキリと真実を主張出来てたら、少しは状況が変わってたかも知れない。

俺の命と引き換えに、事件が解決してたかも知れないし、日本に本当の意味で平和が訪れてたかも知れない。

でも、正義は負けた。

これが日本の現状。

嘘のヤラセも、汚職も、金の力で罷り通せる悪知恵だけが生き残る、人でなしの社会。

人権って何ですか?

もう、殺されたくないです。

せめて、余生を平穏に過ごしたいです。

最後はひとり。

あの日、俺が俺じゃなくなった。
当時の記憶なんて御座いませんが、
事実、後遺症が今も確かに残ってるし、
加害者共に精神的被害を強いられてきたワケだから、
今も屈辱感で一杯です。
時効まで振り回されたのだから尚更悔しいですし、悲しいです。

傷だらけで朽ち果てた紅葉の如く、
高揚しながら、夕焼けと共に燃え尽きるまで、
せめて、生きるのを諦めないでいたい。

吐き出したい、そして、1人でも多くに伝えたい俺の手紙…。


携帯写真+詩 俺の手紙 Copyright TASKE 2009-11-24 14:49:01
notebook Home