木漏れ日の中で出会う
瀬崎 虎彦

葉擦れの音を君と
芝生に座って聴いていた
かなしみは悲しみの密度で
虚空を舞う飛行船のように

愛されたいと誰かが言った
僕たちは鼻先で笑った
ここにいるそのことの偉大さを
認めない愚かな人を嘲った

ああ、優しくされるたび
こころ失う様な気がしてた
こんなに近くにいるのに

木漏れ日の中で出会う
こころ千切れるような出来事を
あなたに伝えるために あいたくて


自由詩 木漏れ日の中で出会う Copyright 瀬崎 虎彦 2009-11-23 01:22:46
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