夢の街
番田 

手に何がある
体には何の
誰が 存在する
誰だ 死刑囚は

指の向こうには
公民館があって ひとりの僕は
デパートに入りたかった
デパートに入りたかった
公園を出た そばの
映画館は暗闇で
僕の小魚の悲しみの
海の中に泡の沈んだ
わずかな 明かりに
日曜日の 街を 戻ることのない
映画館を出るとナイキで黄色いスニーカーを買って
財布の 世界は永久となって
誰かを 僕は 立っていた




自由詩 夢の街 Copyright 番田  2009-11-23 01:00:04
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