記念樹
あおば

いつも
歩く練習をしている
うまく
歩けるようになったら
ひとりで歩いて
歩いて駅にいって
電車に乗って
家に帰りたい

それだから
帰るために
歩く練習をしている

うまく歩けたその日には
記念樹を植えたい

いつかトパアズ色に空が暮れる
その時までに植えられたらいいのだと
いつも思っている




自由詩 記念樹 Copyright あおば 2004-09-19 01:40:55
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