ショートの神様
北大路京介


親バカならぬ爺バカかもしれんが、我が孫ヨシオは将来が楽しみな天才野球少年。
俊足巧打の内野手で、運動神経抜群。
打てばホームラン、守ればファインプレー。足の速さはウサイン・ボルトよりも速い。

そんなヨシオが足の骨を折ってしまい、入院中。
ヨシオに頼まれた本を買いに本屋へ。。。

無事に大型書店へ辿り着いた おじいちゃん。
誰の本を買うのか ど忘れ。
ボケるには、まだ早い。

以前、
孫に頼まれた『週刊少年ジャンプ』を『月刊ジャンプ』と間違えて買って帰り、
孫に残念な顔をされたことが、かるくトラウマになっている おじいちゃん。
孫に頼まれたのは なんだったのか必死で思い出そうとする おじいちゃん。

---

  〜 おじいちゃんのおつかい 本屋編


あれぇ なんやったかいなぁ???

なんかヒントになるようなこと言ってたような…
ヨシオ、思い出す手がかりを教えてくれてたはず。。。

ん〜 たしか「ショートの神様」とかいうてたなぁ

「文庫も出てる」とも言うてたし、とりあえず文庫本コーナーに行ってみるか

えぇっと ショート、ショート 

ショートといえば川相。川相昌弘。
たしか、あいつやなかったかなぁ。
いや、待てよ。 
川相は守備も巧かったけど、「バントの神様」のほうがシックリくるな。

オジースミス! 、、、って、外人じゃなかったはずやし。
 
井端、西岡、川崎、宮本。みやもと? 違うなぁ
松井? ならは・ら?

野村、立浪、たつなみ?!
UNO? うの? なんか近づいたっぽいぞ。

あー でも、宇野勝なら、「珍プレーの神様」か「ヘディングの神様」やなぁ

ほしの? 星野! 星野仙一。ほしのせんいち! これや!
これやこれや。


---

帰宅した おじいちゃんにヨシオは言った

「・・・おじいちゃん。星野仙一は、ピッチャーだよ。。。」



自由詩 ショートの神様 Copyright 北大路京介 2009-11-20 09:52:53
notebook Home 戻る