喝采
砂木
人の言葉を話さないと
人間あつかいされない
じっと警戒して息をひそめていると
けもののように狩りだされる
人ならば人の言葉を話してみろと
けだものの牙が服の下で闇を集める
それは罠になり穴になり
陥れるものは呪詛のように噂を操り
平和的に抹殺してはさわやかに笑顔でいる
笑顔を信じなくなったのはいつからか
信じないから笑顔を作る
攻撃的な平和の象徴だ
けど生きる事に夢中になるのに
誰かのゆるしが欲しいものか
信じて黙り込む事も必要だ
そして信じて意気込んで負けても
何が恥ずかしい事か
何が恥ずべき事か
記録に残るようなだいそれた人なのか
そんな人でもないし
どこからかなにかにかられ
悪い事ばかりがあるような気持ちがしても
光りあれ 光り輝いてあれ
沈黙の中におびえる眼にも
満ちるこの世にいだかれている心