冬眠
タマムシ

わたしは小さな虫だから
近づいてくる冬が怖いとおもうのは
あたりまえだなんておもわないでほしい

もうだいぶ寒い
(すーっと すーっと ねむく なる)
からだから力が抜けて

もしもわたしがつぎの春に
もう一度あなたと会えるなら

からだじゅうで抱きしめるんだ

それはあなたが愛しいのと
そして
わたしがたしかに居ることを

ただ
たしかめたいだけ
(すーっと すーっと すーっと しぜんに)


  


自由詩 冬眠 Copyright タマムシ 2009-11-12 00:38:45
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