タイムスリップ
北大路京介

寝起き

たとえば朝7時に目覚ましが鳴り

「あと、あと5分だけ・・・」と目覚ましを止める。

5分経った頃に

 時計を見たら

 7時5分 のはずが、


7時5分どころか
8時過ぎ、9時過ぎだったことがある。

あなたも そんな経験はないだろうか?

『タイムスリップ』だ。


さきほど述べた例のように
未来へ時間移動するタイムスリップは、多くの人が経験しているだろう。
とくに目覚ましが鳴ったあと。

じつは、過去へのタイムスリップも気づかぬうちに経験しているのだ。


過去へのタイムスリップは、睡眠時。とくに熟睡時に多い。

そのときの時間移動は、30秒から5分といった短いものである


睡眠時、しかも熟睡時のタイムスリップ。
あなたは、"不思議に思うことも、得することもない" と、思われるかもしれない。

しかし、

仮に あなたが5分過去にタイムスリップしていた場合。

0時から8時まで眠り「ピッタリ8時間寝た」と思って起きたとしても、
正確には8時間と5分眠っているのだ。

寝起きの「あと5分だけ・・・」の5分を熟睡状態で得ているのだ。


すごく寝起きの良い朝、あなたは、

過去へ少しだけタイムスリップしている。


自由詩 タイムスリップ Copyright 北大路京介 2009-11-11 11:50:27
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