ざぶざぶと わけいるなみの つめたさに にてたといきで ぬれるくちびる
あぐり





ざいじょうをのべてときみにいわれたら どれもまだまだみすいだという
ぶらんこにのせてゆらしたげんざいが  ぼくをあだむにさしてくれない
ざっしからきりとるつみのいろどりは しろくろくろしろあざやかじゃない
ぶんどきではかるきみのあごのらいん ないふでといだふゆのほしくず
とがらせたつめのさきにぬるあかは かくしんはんだねよるにひかって

わなにはさわざとはまるのそのほうが あなたはぜったいよろこぶんだもん
けいそつなわたしをしかるゆびさきが ぜんぜんすなおにさせてくれない
いいわけをじょうずにいえたあけがたは ちょっとにがいなさよならのきす
るすでんにはいりきらないさよならが ひんやりとしぬゆうやけのへや
なきまねのきらいなあなたにしみていく せいてんのひざしあきのさみだれ
みないふりしてたせなかのきすまーく おなじところにもっとつよく
のいてよ、さわらないで、でていって どうせだったらつよくきすして

つぐなえないきずをきみにあげたから ぼくをずぅっとにくんでほしい
めざしてたしつらくえんのすみにさく あかいはなはあなたのかみいろ
たんじゅんにとべたらいいなとおもってた きみがみあげるそらにおぼれて
さいだいのこうやくすうをへらしてく さいごにのこったぼくだけあいせよ
にせもののちょこれいとをとかしては きみのくちびるたどってなめたい

にらんでもあなたはわらってばっかりで ちょっとなきたくなってしまうよ
てのひらに「さむい」とゆびでかいてみた 「あつい?」とといきでみみにかかれた
たすけてねわたしのあしをきりとって あたらしいくつはかせてちょうだい
といただすこえをよこめでながしては しらないしらないわたしはゆめよ
いまだけがたのしかったらいいんでしょ せつなしゅぎですみらいえいごう
きりさいたあなたのみらいをどのいろで ぬればわたしをつぶせるだろう
でんせんでくびをつったらとりたちと うまくうたえたかもしれないな

ぬがしてもきみのどこにもみつからない みつからないからなにかはしらない
れっかしたあいじょうなんかときみはいう あおすぎるれんあいなんかとぼくはいう
るーじゅひくかがみのなかのとおいめは どういうつみをきょうもながすの
くらいそらたらしたいとにつられてる ぼくがいちばんわるいんだろう
ちらちらとまたたくつみののこりびは したのうらがわまだこがしてる
びーなすはただしいあいにほほえむの? きみとはいつもまちがいしかない
るーれっとまわしてかけようぼくかきみ つみぶかいのはいったいどちら







短歌 ざぶざぶと わけいるなみの つめたさに にてたといきで ぬれるくちびる Copyright あぐり 2009-11-08 23:30:53
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