幸せを創るモノ。
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私達が生まれながらに持っているコレは、とてつもなく重い。





ソレは最初、両親が支えてくれる。

私達が一人で歩き出せるその時まで、

ずっと抱え続けてくれる。



けれど、

私達はいずれ、一人で歩き出さなければならない。



この重いモノの意味も解らず、

けれど、背負い続けなければならない。

抱え続けなければならない。




くじける事もあろう。

負ける事もあろう。


それでもソレは、私達にのしかかり続ける。



私達はソレを、「死」まで持って行かなければならない。



ソレは重すぎて、一人では持っていられない。

ずっと独りなら、誰もが途中で押しつぶされてしまうだろう。




だから、私達は支え合う。

一人では最期まで持っていられないソレを、

私達は支え合い、励まし合い、

最後まで運んでゆくのだ。





その為に人は出会い、

その為に人は死んでゆく。



私達は生まれついたその時から、

ソレに縛られながら生きてゆくのだ。






そして、ソレが在るからこそ人は出会い、


互いを必要とし、


愛し合い、


慈しみ合い、


幸福を分かち合う事が出来るのだ。








ソレは私達に幸せを教えてくれる。






だから私達は、生きてゆくことが出来るのだ。












自由詩 幸せを創るモノ。 Copyright aokage 2009-11-08 20:45:54
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