引き出しからかかる虹
朧月

小さな引き出しがいっぱいついている壁
そこには私のすきなものが入っている
願うだけででてくるその引き出しは
私の夢にはなくてはならないものだった

どこの場所にいてもそれはあらわれ
私には見えるのだった
たった一人でいるときは
その引き出しをあけることに夢中になった

今はなにがはいっていたのか
どうしても思い出せない

たったひとつみえた景色は
引き出しからあらわれた虹がずっと
空にむかって伸びていって
空を突きぬけ見えなくなってく

私はいつかそれを登って空にゆけると
信じている
引き出しは私の心にしまった
虹はいつまで見えるのだろう

虹を見失うことだけは
引き出しをだせなくなることだけは
したくないからぜったいしなないよ
私が生きてる限りそれは
なくならないと信じるから

いきていきていきて
虹のアーチをいつか登りたい



自由詩 引き出しからかかる虹 Copyright 朧月 2009-11-07 21:31:59
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