引き出しからかかる虹
朧月
小さな引き出しがいっぱいついている壁
そこには私のすきなものが入っている
願うだけででてくるその引き出しは
私の夢にはなくてはならないものだった
どこの場所にいてもそれはあらわれ
私には見えるのだった
たった一人でいるときは
その引き出しをあけることに夢中になった
今はなにがはいっていたのか
どうしても思い出せない
たったひとつみえた景色は
引き出しからあらわれた虹がずっと
空にむかって伸びていって
空を突きぬけ見えなくなってく
私はいつかそれを登って空にゆけると
信じている
引き出しは私の心にしまった
虹はいつまで見えるのだろう
虹を見失うことだけは
引き出しをだせなくなることだけは
したくないからぜったいしなないよ
私が生きてる限りそれは
なくならないと信じるから
いきていきていきて
虹のアーチをいつか登りたい