きみはほうき星の足跡
あ。

冷たくなってきた風に漂って
きみは何処を向いているのですか


田んぼの脇に咲くススキ
あでやかな花に囲まれて
色づく葉っぱに包まれて
それでも自らの身体を染めることはなく


華やかな色を持たないきみは
ほんの少し背伸びをしていて
なだらかな流線型を揺らしていて
だからその存在を忘れないのかもしれない


流星群が観測されたのはいつだったっけ
空からぽろぽろとこぼれおちる幾多の星の
儚く光る軌跡は驚くほどに流線型で
柔らかくしなやかな形をえがいていた


きみは知ってた?


消えてしまうには勿体無い星の足跡は
誰にも内緒でころりと落っこちていて
やがて芽吹いて空へのびて
身体に閉じ込めて咲いてるって


それがね、きみなんだ


真実なんて今はどうでもいい
秋の夜長の夢語りを、聞いてよ
まだ続きはあるんだ


自由詩 きみはほうき星の足跡 Copyright あ。 2009-11-04 10:39:08縦
notebook Home 戻る