畏敬ソケット
あすくれかおす
命令されたくないですか/
信号はもううごきません
進めか止まれかわかりません
心ある
つもりだった人々は戸惑い
まだ車ごしだったが
向き合って見つめ合った
幻想のサプライ
忘れないように空をあおいだ
青ってこういう青なのかって
幻想のリプレイ
見ながら空から忘れていった
身の丈をはかるために
ぜんぶ脱ぎました
この色もやっぱり思ったような肌いろじゃない
と 何を知ってる今までの
夜とか 人とか
上塗りが
そこいらにひろがっている
風景
今までの
だって発音する符号が
おしろいで化けているねえ
自給自足する
ハウス!
ローストビーフで染めた窓
きゅうりの緑の泣いたソファ
自然の目地に豆腐色カーテン
お腹が空かない でも苦しいって
お腹のことより
苦しいのほうを考えよう
貧しさの硬度を
もっと正確に
40の塩ビ1m148円
40のエルボー78円
いつでも配管している
両手がガビガビと喋る
この仕事をするようになったから
両手が喋ってくれるようになった
からだのぜんぶの汚れの今も分かるし
お風呂のタイミングも分かるよ
20の水洗ソケット
20の異径チーズ
次の/正解の/パーツを
そいつをくれよ
両手がガビガビと喋る
その他の身体/オーディエンスは
流れるまでを
楽しみにする
りりり
秋の夜長のリンスの声
さらさらのタマシー
だってそれぐらい軽いし
言葉ってはがれるし
コロコロって内心が滑って
インナ調度品みたく
傾いたまますべて/がすべる
体感する命のように
ばたんきゅーって
溢れていく
擬音少女や金や恋や
それぐらいの韻だよ
どんな委員だって
本当は不真面目に
つまり真面目に
目と耳と
あるものを
ただ開け放すことができればいいのに
すべて/がすべる
ダブる
意味の先
デシベルの森で
わがはいは 人でも猫でもいい
名前は名札にあげるので
灰は しっかりと降りつもりなさい
ビターチョコの椅子
なななんとでも切り取れるお互いの国語
エンド ウノ ゼツボウ
歩き出す 直行
居場所は どこへ
いま そこにある未曾有
デリンジャーの短い発砲
空想
雨がまた降る
音もなく過ぎ去るつもりの昨日
ミュートできなかった未来
直訳できない静けさ
種まきの色
いろいんな いんな・インナ
お誕生日おめでとー
家なる感謝の声
生まれたときから逆さまに解く
またあたらしく
今日から減っていく
そのゼロ地点は誰が決めるの
そのうその素のその
スノー
まっ白に積もってもまだ上がらない
まっ白で
誰にも何にも聞こえない場所
今を忘れることができても
動きとまるまで目をあけている
見開いた/別の素数で鳴り切る世界で
袋とじの原罪や
まばゆく癲癇し/ていく日々の日記
擬音少女「今日です。
ホルベイン絵の具のそばで眠ります。
進みますか。止まりますか。
さらさらのタマシー。
別にどうと/
どうどうとどうとどうどうとどうというわけでもありませんが。
馬です。
人です。猫です。
表示がなされました。
明日です。
つまり
今です。」