児童憲章
あおば
091027
偶然が
囁くので
ききみみを
そばだてる
歩きながら
考える
歩きながら
思いだそうとする
未来の記憶
偶然が
素直な顔をして
裏切るから
裏表を確認して
コピーを取って
畳の下に隠すように仕舞う
偶然が
谷の傍に落ちてくるので
偶然が
支えきれない重さを
聞き耳を欹てながら
読めない文字の意味を考える
移動中の事故の損害は
保険で救済されますと
裏側に記されているので
安心して
あんしんして
側転を開始する児童憲章
自由詩
児童憲章
Copyright
あおば
2009-10-27 19:57:19