四次元ハーモニクス
こめ

四次元ハーモニクスは

夜の公園に不気味に響く

欠片を拾うことを

罪へのお返しだと思い

喜んで組み立てていた

見えない所では

僕が思う人は今日も

ネオン街へ知らない男と

消えていった

現代の言葉では

表すことが出来ない気持ちは

体の奥底へ押しやった

夏が来たね

だからどうした

夏休み中の若人どもは

はめを外しすぎだった

今まで何をやってきたのだろう

どうして此処にいるのだろう

何でこんなことをしているのだろう

そういうことを考えては

またあの気持ちに戻る

純粋に遊ぶのが楽しくて

何も考えず前だけ見て

駆け抜けていたあの少年時代

今じゃあそんなことが出来る年ではない

だから胸がいたんだんだ

人の成長を止めることは出来ない

だから今日もはなれていく

ドンドン離れていって

最後は振っていた手がみえなくなった

君は今もそこにいますか?

今も前だけ見て駆け抜けていますか?

僕は相変わらず頑張っています



自由詩 四次元ハーモニクス Copyright こめ 2009-10-27 00:05:04
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