フリージア
ユメミ リル

あの日の
林檎の色を
ぬくもりに
たとえるなら

こんなに
淋しい色はない

もうきっと
触れることの
出来ない

優しい時間

そのすべてが
微笑みが

涙に
溶けて

消えていく


触れて気づかず
なくしたものに

戸惑いながら


確かめるように

抱きしめる

想いは せめて


綺麗に

咲いてて







自由詩 フリージア Copyright ユメミ リル 2009-10-25 20:22:56
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