秋の文集
吉岡ペペロ

日なたを見つめる

芝生が動く

秋のバッタだ

ひらひらするのは

シジミチョウだ

どこかでそれらの

たとえば文集が編まれている

ぼくがここにいなくても

ぼくがこの世にいなくても

バッタもシジミチョウも

この日なたを

有史よりさ迷っていただろう


自由詩 秋の文集 Copyright 吉岡ペペロ 2009-10-23 15:20:57
notebook Home