シャンプーハットでカッパになれた
こめ

シャンプーハットを被って

カッパと言い張った

100%天然素材そんな物体は

本当に人間に害をなさないのか

いつか全人類が僕だけを残し

死んでしまったら

それは愉快でもあり痛快でもあり哀愁でもあり

そして無条件敗北でもあった

満月は来ないよね

いつもたべかけられた三日月

もどかしくてとりあえず薬を飲んで眠った

クルクル回る鳶は僕が中心

やな夢ばかり見る

レム睡眠ノンレム睡眠

もしくは永眠か今の所は

これだけの選択肢

優しく跳ねる魚

身を売りとばしても

欲しいものとは何だろう

立ち止まって触れる

触れやしなかったけど

暗い夜は終わった

曇ったガラス窓の外は

ガラス窓以上に曇っていた

財宝をてにいれたら

それでおしまいなんて

つまらなくてなきたくなる

半分のこして君に上げるから

もう少しだけ一緒に旅をしましょうよ



自由詩 シャンプーハットでカッパになれた Copyright こめ 2009-10-22 22:27:24
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