センチメンタルリサイクル
中原 那由多

期待に答えるふりをして

いち、にの、さん で ストップ

サイドステップとあっかんべ
まんざらでもないようだけど
足下、気をつけてね


知ってか知らずかどうでもいい
偽物だって構わない
憧れに成り下がってしまったなら
沸点はたちまち低くなってゆく
特別扱い出来ないのは名残惜しかったけど
雨は平等に降り注ぐものだから


クスクス笑いを誘っては
他人の玩具で渋々遊ぶ

大好物が当て付けがましい
餌を待つ雛鳥はがっつかなければならないし
あえてそっとしておこう


秘密の脳内徘徊中

反則行為を逆手に取って
ラインギリギリで弄ぶ

柔軟な思考を引っ張り出してみたら
たまらなく悪戯したくなってきた



自由詩 センチメンタルリサイクル Copyright 中原 那由多 2009-10-17 11:16:32
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