スモーキーカラーの空の中
手探りで引き寄せたのは
淡い溜め息



苦みの走った粒を
マグカップに３杯ほうり込んで
沸騰前に止めたケトルの体液とドッキング



こんな不愉快な土曜は



泣いても
笑っても
傷つけても
甘めに首筋を噛んでも




無意味
無意味
無　意味




歯ブラシをつっこんだリアルタイム自画像を眺める



この四方八方に
きままに躍動する我が頭髪は
いわゆる一つのアートである
題をつけるなら
『休日午後二時に起床する虚しい人物の頭部像』



そして　あぁ
このえげつない泡のはみ出た口で
木曜日に
ANNA SUI臭の激しい女を褒めたのだっけ

あなたはすばらしい

（そして、この臭いにたえる私は更にすばらしい）　と。




目の前の己を
曇ったまなざしで眺めるこの目に
歯ブラシを突き立ててみようか






こんな日にかぎって
ピアスホールが
疼くのです。
ぐちゅ
ぐちゅと。





そんな部分品に問うた。
お前らなにが
そんなに不満なのか！









『　お前の今日までと
明日からにだよ　』





…あぁ。