願い、想う。
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花でありたい。

蝶でありたい。

蜘蛛でありたい。

鳥でありたい。

蝸牛でありたい。

魚でありたい。

貝でありたい。


硝子でありたい。

大樹でありたい。

雨でありたい。

森でありたい。

電線でありたい。


川でありたい。

風でありたい。

雲でありたい。

海でありたい。

空気でありたい。


星でありたい。

太陽でありたい。

宇宙でありたい。



そうありたいと思うモノはたくさんあるのだけれど、
その全てになるには、私の身体は小さくて。

その全てを私の中にしまえたとしても、
それを整理する術は私にはなくて。

混沌として狂ってしまうのだろうなと、
心のどこかで感じている。


でも、

私の中にはソレ等のカケラがあって、

キラキラと輝いているんだな。



たまには花の様に可憐にほころび、

たまには蝶の様にひらひらと舞い、

たまには蜘蛛の様に幾何学の巣で餌を待ち、

たまには鳥の様に愛をさえずり、

たまには蝸牛の様にのろのろと地を這い、

たまには魚の様に水中を優雅に泳ぎ、

たまには貝の様にもの言わず横たわり、


たまには硝子の様に透きとおった音を奏で、

たまには大樹の様に天へ向かう志を持ち、

たまには雨の様に生きとし生ける物達を潤し、

たまには森の様に樹々と寄り添い心を静め、

たまには電線の様に様々な場所と繋がり、


たまには川の様に命を孕む流れになり、

たまには風の様に自由な意思で世界中を廻り、

たまには雲の様にふわふわと光を遮り、

たまには海の様に広く深い心を持ち、

たまには空気の様になくてはならない存在となり、


たまには星の様にきらめく想いを抱き、

たまには太陽の様に全てを照らし暖め、

たまには宇宙の様に全ての摂理と命を内包するモノとなる。




全ては私の気持ちで、

私はいつもソレ等である。


全てが私の中でキラキラと輝き、瞬き、

私という人格を作る基となる。




私は今日も、綺麗な想いを抱いて生きている。


それはとても幸せな事なんだと、改めて感じた。




自由詩 願い、想う。 Copyright aokage 2009-10-09 19:22:29
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