習作八首
rabbitfighter
暗闇の中を手探りで進んでいたその手が彼女の乳房に触れて
干からびた星を何度も摩擦する妊娠したら教えてよ
バスフォームを投げ込まれるための浴槽で幾億の泡が生まれて消える
水面を波紋が走る暗闇を震わす声もすぐに静まる
うつぶせて言葉にならないその声を推し量る術を僕は持たない
果てのない喜びを君は何度でも坂道を登る君の背を押す
お前を殺して俺も死ぬ 俺が死んでもお前は死ぬな
行く先を知らずに水が流れ出す君に染み込む事も出来ない
短歌
習作八首
Copyright
rabbitfighter
2009-10-05 22:28:11