踊り場にて
松本 涼

狭すぎる僕の窓から
迷い込んできた無口な風は

しばらくの生温い沈黙の後
広すぎる空へと帰って行った


取り残されて僕の影は
等身大が掴めぬままに

踏み外しがちな
時の階段の踊り場で
くねる


その足元に飽きもせず
寄せては返す遥かの夢よ

どうか今こそ
僕に留まれ




自由詩 踊り場にて Copyright 松本 涼 2004-09-13 23:51:19
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