いかずち
こしごえ
夜の影響を
真昼に有り難う。
あなたは何を見ているのだろう
照らされた、いま
年月の
背景によこたわる
あちらでは、視野に広がる草原
こちらでは、ととんぼの葉も風にゆれている
ゆらぁしゃわしゃわゆらぁゆらゆら〜
朝、下弦の月にうぐいすなく
それを右の耳できいた
予報があたれば
真昼すぎて雷雨
(紫の稲光
何かが手にふれる
おどろかないか
ふれている、ということに
ふれられたものはおどろく
この冷たい生々しさに
遠く流れて来た
まなざしの舟が乗せた青白く小さい
星にささやく気吹
透けた空の
となりで鳴り響く
夜のように一転、本当の色は、
何色か、景色の静けさ、
地をはう心音、見上げれば、
見下ろす
稲光、一期一会、浮かび羽化火上がり
蒼白した鏡面をすべる
視線凍り。。。解けるあいだ
はしる声は底無しの叫び
裂け空を