黄昏遊戯Ⅱ
未有花
ビルの向こう沈む夕日を見送ってまた来る夜に足を踏み出す
夕暮れに金木犀の匂いたちやさしい
時間
(
とき
)
をしばし楽しむ
つかの間の光の中でかいま見た妖精の翅どこへ消えたの?
かくれんぼ一人残され夕闇につぶやいてみる僕はここだよ
暮れなずむ街はいつでも急ぎ足でとまどう僕を追い越して行く
夕焼けの空を仰いでただひとりたたずむ道はまだまだ遠く
さよならは言わないでおこう今はまだこの黄昏に胸をあずけて
短歌
黄昏遊戯Ⅱ
Copyright
未有花
2009-09-28 12:30:42
縦
この文書は以下の文書グループに登録されています。
黄昏遊戯