ベランダで、受ける
番田 

外に それに 託して
一振りする することを
手を どこかに
ファミコンひとつ 誰もいない部屋

言葉もない 
ひらけた 赤いプラスチックの筐体の
黒いプラスチックの十字キーの
ファミコンひとつ 言葉もなく

今日が終わらせられていく 撫でていたら
夕暮れと 言葉と 声と 寂しさの
ベランダは
聞かれて 釣り糸の思いを
釣り糸を どこかに投げる


自由詩 ベランダで、受ける Copyright 番田  2009-09-27 02:07:33
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