ジェニファーアンドロイド
ゆりあ

パパ1号とメールをします
また会わなきゃ
やだなあ
でも生きるために

全ては向こうからやってくる
悪夢に作り替えるのは私
夢から醒めたアリスは悲しそうな顔をします
でもあたしには優しいお姉さんがいない

お父さんお母さんごめんなさい
あたし今雲の上にいるみたいなの

リアリティの欠如はもう当たり前か

真夜中
怖い夢を見て突然起きた
体が震えている
布団にくるまってテディベアに抱きつきながら目をぎゅっと閉じる

なんでこんなことして平気な顔してられんの
いいわけがない
頭が破裂しそう
きっともう一人の私の仕業
仕方ない
もっと深いとこに手を伸ばすしかないよ
もっと強い武器になんなきゃ
銃口を磨かないとね
誰かが血を流すのにいちいち反応してられない
聖なる戦いに血が流れるのは必然なの
もう泣いてらんないし

ナイフで空を切るように

お気に入りの女の子にキスしてから
パパ2号に、メールする

「セルマ、いこ」
「いやだ、私あのオヤジに会いたくないの、ジェニファー私たち逃げれないの?」
「だめよセルマ、早く、時間に遅れちゃう。行かなきゃ、ここで生きるためにはそうするしかないのよ。そのうち慣れるわ。」

セルマと私は手を繋いで、お揃いの白いミニスカートを穿いてパパ2号に会うためにゆっくりと森の中を歩いてゆきます













自由詩 ジェニファーアンドロイド Copyright ゆりあ 2009-09-27 01:25:57
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