海猫の詩(うた)
TASKE



今年の夏 失った夏
今年の夏休みは雨が多かった
言葉に出来ずにケジメをつけた
テメーに言われたかねえよ

南東北 海猫が鳴く日本三景、宮城・松島で
雨の中、奥の細道を歩いてる
今頃、芭蕉も別れ橋で泣いている

染みっ垂れた 7月の雨
星に願いも叶わずに
全てが夜空で砕け散った
杜の都に我、何想う?

8月 後の祭りにやり切れなくて
開いた口が未だに塞がらず
震えて止まない屈辱の果て
気が付けば夏休み 最後の日
雨降って 地固まる
雨降って THE END
8月31日 今日も誰かが泣いている
僕の細道にまたひとつ
ピリオドが打たれた夜…

雄島おしまに掛かる 渡月橋とげつきょう
福浦島に掛かる 福浦橋
五大堂に掛かる 透かし橋
別れ、出会い、縁結びの橋
雨の中 2人で歩いた 黄昏の道標
嗚呼、海猫が鳴く空の下
透明の傘を差しながら 2人で歩いた

たびたび 旅を重ね
また新たなる僕の細道を探し出し
そして生きて行く
出会い橋で海猫を間近に眺めれた
あの夏の感動のように

得ては失うも 必ず取り戻せる
そんな夏で在りたくて
今宵もにゃーにゃー鳴いている

にゃ、にゃ、にゃ…にゃ〜


携帯写真+詩 海猫の詩(うた) Copyright TASKE 2009-09-23 07:56:01
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