サグラダファミリアにぶつかって
こめ
地下鉄は地上よりは涼しかった
青信号を手を挙げて渡る小学生を見て
まだまだ捨てたもんじゃないと一人で頷いた
混ざらない綺麗な夢を見たいな
明らかに時間切れだけど
必死でしがみつく
NONONO
平気でオメガを名乗るやつ程
臆病な奴はいなかった
僕だけが持っている鍵で
開かない扉はないはずだ
この街を去った人達に一つ問いたかった
なぜ平気で捨てれるのか
正に今こそ示すとき
貴方が行く行く末を
産まれ変わったら何に生れるのかな
僕は待っているのかもしれない
君が空から降ってくるのを
ハンドルもブレーキもない
そんな車で唯一あるアクセルを
おもいっきり踏み込む
何処まで行くのかどこまではやくなるのか
それは自分しだい
サクラダファミリアにぶつかって
壊れるまで止まらない
誰が邪魔しようと
羽根を獲た人間は聞く耳を持たなかった