情緒不安定にしてやろうかな〜
A-29
乳飲み子がやって来た。その兄の二歳児にも手を焼かされる。
母親と祖母が二歳児を夜の散歩に連れ出した。外へ連れて行けと泣いてきかないのだ。
その間、乳飲み子をこの私があやす。
「死ね。この段階で死ね。生きててもつまらないぞ。」
「とっとと寝ろ。腹が減ってるのは気のせいらしいぞ。」
「落とそうかな。フローリングに落とそうかな。」
「情緒不安定にしてやろうかな。ベロベロバー。」
おお、二歳児が泣きながら帰って来た。
そしてまた泣きながら出て行った。
お前らの頭に墓石でも降ってきますように。