情緒不安定にしてやろうかな〜
A-29

乳飲み子がやって来た。その兄の二歳児にも手を焼かされる。

母親と祖母が二歳児を夜の散歩に連れ出した。外へ連れて行けと泣いてきかないのだ。

その間、乳飲み子をこの私があやす。

「死ね。この段階で死ね。生きててもつまらないぞ。」

「とっとと寝ろ。腹が減ってるのは気のせいらしいぞ。」

「落とそうかな。フローリングに落とそうかな。」

「情緒不安定にしてやろうかな。ベロベロバー。」

おお、二歳児が泣きながら帰って来た。

そしてまた泣きながら出て行った。

お前らの頭に墓石でも降ってきますように。


自由詩 情緒不安定にしてやろうかな〜 Copyright A-29 2009-09-19 23:00:31
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