中毒
ナ ヲ ト

まほらの幻影を見て
自我を誰かに押し付けて
僕は僕に酔うのです


君が僕を裏切ることも
許容範囲内だったはずなのに
ひとりぼっちになることも
覚悟していたはずなのに


突きつけられれば
逃げようとして
僕は毒に犯されました


まほらの幻影を見て
ちらつく君の影に
僕は爪を立てるのです、






自由詩 中毒 Copyright ナ ヲ ト 2009-09-19 18:05:15
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