小林 柳



引く波に 吸いこまれては 遠ざかり 二度と還らぬ 十月の海


あてなくて 青に染まりし は一人 この灰の街 よるべはありや


去る今日と 明日の隙間を 彷徨いて 車一台 そっと過ぎゆく


短歌Copyright 小林 柳 2009-09-17 23:05:41
notebook Home