地平線は空に融けて僕は君との旅路を想う
まさたか



君が運転席に座っているのをぼーっと見ているのが好きだ
車を走らせる君の
いつもより真面目な横顔が
いつもよりカッコイイ
なんてそんなことを思っている

窓の外の景色がするすると流れて
もうすぐ海が見えるよ
と君が言う
うんって気のない返事を返せば
聞いているの?
と拗ねた様子

可愛い

シーズンも終わったのに海が見たいなんてわがままを言ったのは
半分は本当だけどもう半分は君を見ていたかったから

ねえ、僕は君が好きだよ

何万回と繰り返しても
まだ足りない気がする
大切にするよ
君の夢を叶えたいんだ
君が望むことをしよう
君が喜ぶことを探そう
僕は君の月になりたい
太陽のいない暗い夜に
君を照らすために輝こう
君が寂しくないように
いつもそばに回ってるんだ

くるくるくるくる
くるくるくるくる

ブレーキを踏んだ君は目を回すよなんて笑うけれど
いいんだ

ほら
誰もいない海岸を寄り添って歩けば
海風が渡る
潮のにおいと柔らかな砂
波の音が寂しく聞こえるのはひとりぼっちで長い長い旅をしてきたから

僕は君に出逢えた
長い長い旅の途中で
それはとても幸せなこと


地平線は空に融けて
旅路の先は見えないけれど
僕は寂しくなんかない

僕の地球
帰るべき場所
愛しい人

君がそばにいてくれる
振り返れば微笑んでくれる
君と
ずっと一緒に歩いて行こう


ねえ、僕は君が大好きだ










自由詩 地平線は空に融けて僕は君との旅路を想う Copyright まさたか 2009-09-17 13:02:56
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