日光浴
モチヅキゼロ

木曜日の午後に神様が降りてきた。
たぶん神様は姿を消したつもりなんだろうけど、気配は残ってしまっていた、
その気配というのは、疲労感が煙の様に充満していた、
世界中の問題を抱えて、その問題を宇宙に捨ててしまうのはエコではないなどと独り言をつぶやいた。

滑稽。
地球をなでて、宗教をあやしている、
宗教の神様の上に、また神様がいて、そのまた神様がいて、
そうだったら、熱心な宗教信者たちはどうするのだろう。

大陸をパズルみたいにばらばらにしたんだ。
そしたら、噴火した火山から溶岩が流れて、大陸が固まったから、そのままにした、
海だって、七つに分けたのはギャンブルで勝ったときの数だったって、
しょっぱいのは、栄養士に塩分が足りないって言われたからだ。

そっと独り言をつぶやいてベランダで日光浴をしている。
これは日焼けしてしまうだろう、
紫外線が大地を刺す、
日焼けした神様ってあんまりいないかもしれない、と神様は言った。


自由詩 日光浴 Copyright モチヅキゼロ 2009-09-16 23:58:37
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