外の暗闇で
番田 

明け方を忘れたような
ひとりで 繰り返しているみたいに
誰も 忘れてみる
言葉も いなくなったみたいに

そんなふうに 透明な部屋になった
誰かで繰り返されている ないのは暗闇だけ
白い考えの一つも 残されずに
自分だけが 画用紙の中へと

君は見つめている 言葉の声を
今日の誰も 知らない男を 東京かもしれないと 
外で 思わされながら アパートで
閉じる 本が終わっていく 
友達の知らない声が響く 頭の
自分を 暗闇は知らない


自由詩 外の暗闇で Copyright 番田  2009-09-15 00:09:21
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