弱っちいな
ルナ

あなたの横顔を切り取って
額の中に入れました
そっと伏せて
見えないように
見ないように
それでも
あなたはそこにいるんです

正面のあなたは
涼しげな瞳で
わたしの心を見透かすようで
それが怖くて
だから横顔で
だけど近くにいて欲しい
伏せたあなたは
伏したわたし

紅葉した葉は
病んだ葉で
それらを愛でる気になれないのは
病んでいるものが
晒されているみたいで
わたしも晒されているみたいで
そんな事を気にする事が
間違いなのはわかってはいるけど

あなたに触れたくても
触れる手段が見つからない
今更あなたを想うのは
晒し者になるようで
それでも
自然にあなたを求めるわたしの心は
色の変わった
楓の葉っぱ
落ちて朽ちる前に
見に来てほしい
それが今の
わたしの本音


自由詩 弱っちいな Copyright ルナ 2009-09-14 21:21:10
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