「手のひらの上、土星の環っかが消失した日」
Leaf


9/4は土星を水平に観たから
環が消えてしまってどうだか
にやりと頬緩める絵空事だとか
自分と土星を見比べないでくれ



手のひらの上
いつもなんとかやりくりして
消滅でも消失でも同じことで
暑さと寒さは同じことで
其れ相応に
生き永らえたとか
感謝しないでいたら
そんな日に限って15年周期、絹糸でこの体半分に裂こうか



手のひらの上
掴んだ気になって
いい気になって
毒ばっか吐いて
棘ばっか呑んで
アストロノーツの宇宙遊泳みたく
気ままに浮かんでりゃ
其れ相応に
生き永らえたとか
感謝しない日々、いつの間にか土星の輪っかが消えたってよ



手のひらの上
弄ぶのはよしてくれ
被害妄想の果て
環っかの中に飛び込めよ
そうしたいって
そうなりたいって
願うのは罪じゃないだろ
気ままに吹かれて
其れ相応に
生き永らえたこと
気付かない日々、環っかを脱いだ土星に感謝しないとね




*アストロアーツより
http://www.astroarts.co.jp/alacarte/2009/200909/0904/index-j.shtml


自由詩 「手のひらの上、土星の環っかが消失した日」 Copyright Leaf 2009-09-12 14:22:12
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