Silent Prayer
綾瀬たかし
【Silent Prayer】
今日という日が訪れるたびに
人々はまた悲しみを思い出す。
どれほど世界が平和になろうとも
決して拭えない過去がある限り
その涙は何度でも蘇るから。
あの日、世界はひとつになった。
祈り願う声が世界をひとつにした。
途絶えた命の灯火が
悲しみ
苦しみ
絶望を生み出し
繋がれた命の息吹が
喜び
歓喜し
幸福を叫んだ
誰一人として望んだはずのない
平和は終わり
そして誰もが望んだ平和の続きは
生き残った人々が続きを奏でる。
季節は巡り
また今日という日が訪れたなら
人々はまた悲しみを思い出す
それが平和への一歩なのだと
信じて手を合わせて祈る
繰り返す歴史の中で
静かなる祈りだけが
永遠へと続く。
〜今日という日に犠牲となった多くの命へ捧ぐ〜